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2010.08.13

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」最終回

鋼の錬金術師の原作が終わって、アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」が終わって、これで締まるかと思いきや「劇場版 鋼の錬金術師」の告知だの、ガンガンに外伝掲載だの、全然終わりそうにない感満々で、ファンとしての感想もどこで締めていいか分からないという感じなんですが。

でもアニメの最終回は良かったです。
ハボックをあえてハッピーエンドに持って行ったのも、二つの最終回の片方にだけそういう道が与えられたのはいいなあと思いました(大佐の目も片方だけで良かった気もしなくもないけど)。


鋼の錬金術師は、私が最初に原作を読んだときはもう第一期のアニメが始まっていて、アニメを見たら速攻でヒューズが死んでショックでしたが、それからもう6年。ここまで共に歩んできた物語が、こうやって終わる瞬間を見届けられて、感慨深いです。

ハガレンはメディアミックスの真骨頂で、アニメだのゲームだの映画だの再アニメ化だの再映画化だの、やれるだけのことをやり尽くして、これ以上絞れるところがないくらいまで様々な物を絞り出した作品に、結果的になったように思います。
ものすごいお金も動いたし、恐ろしい数のファンがついたり離れたり振り回されたりしました。たった一つの漫画で有り得ないほどのお祭り騒ぎが繰り広げられました。

それがこの作品にとって幸せだったのかそうでなかったのか、それは分かりませんが。
遂に祭りは終わりました。これでやっと、原作は原作で、アニメ二つもそれぞれのものとして、落ち着くところに落ち着いたのです。


今から後にハガレンを初めて知る人は、もう原作もアニメ二つも全部見る人なんて、あまりいないでしょう。
原作だけ読んで満足するかもしれない。アニメも片方だけ見て、こういう作品かと納得する人も多いと思います。

どれか一つだけでも、鋼の錬金術師は素晴らしい作品になったと思います。

原作は永く少年漫画の大作として語り継がれていくだろうし、エドとアルが大勢の素晴らしい大人達に出会いながら自分たちの道を切り開いていく物語は、きっとこれからも大勢の人の心を打つでしょう。

水島精二監督のアニメ「鋼の錬金術師」は、途中から原作とはまったく別の物語になったけれど、「鋼の錬金術師」という世界を舞台に脚本の會川昇さんが作り手として背骨を一本通した、アニメとして本当に秀逸な作品でした。

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は、アニメ前作では扱いきれなかった原作の大半をもう一度忠実に、そしてそれ以上に魅力的に動かした、まさに模範的な原作のアニメ化だったと思います。

商用に堪え得るあらゆる物の材料となるべき原作を築くことを求められた人。たった一つの材料から複数の物を作ることを求められ、「自分ならどうするか、どうするべきか」を問いかけて作品を作り続けた大勢の人達。
その結果、後世に残ることになった作品全てが、本当に素晴らしい。このすべてが紡がれる様をその場で見ることができたことは、とても幸せでした。胸を張って「鋼の錬金術師」のファンだと言うことができます。


そして一緒にハガレンを応援していた人達。ファンサイトは次々に出来ては閉じられ、そのほとんどの人はどうしているかも分かりません。でも今はコミックスすら買っていないような人でも、きっとみんな、何らかの形でこの作品の最終回を見るでしょう。
そうして、昔の日々の様々なことを思い出すのだったらいいなあと思います。その人達と共有していた思い出は、私の宝物でもあります。この作品によって与えられた、この作品が世にある限り、失われない宝物です。

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