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2010.11.16

アニメ 「バクマン。」

「バクマン。」がまさかのNHKでアニメ化。
と聞いたときは、うっすらダメだろうなーと思ってたのですが、何と監督として引っ張ってこられたのがカサヰケンイチさん。
あの「ハチミツとクローバー」の監督。「人が恋に落ちる瞬間」をアニメ化して、全国の青春スーツを脱ぎ捨てたはずの大人を悶絶させた監督。

というわけでフタを開けたアニメ「バクマン。」は、思いっきり恋愛を強調した青春学園モノになっていたのでした。そんなまさか!!


そもそも原作「バクマン。」の大きな引っかかる点として、まずサイコーとシュージンがどうも子供っぽくない。
10代前半のくせして変に世間が見えているし、現在に足がついてる年でもないのに先ばかり読む、しかも当たってる。子供を経てきた大人の目から見るとちょっとリアリティがない。

 でもカサヰケンイチ監督の手を入れると、あら不思議。
サイコーとシュージンは、人生やや色々あって大人びているけれど、未だ中学生の自分にもそれなりに振り回されてる少年二人組に。同級生よりはちょっと賢いかもしれないけど、「俺たちって賢いよな」と言っちゃうノリに適度な厨二病(※)の香り。

(※)だいたい中二くらいの少年がすべからく「俺って他の奴とは違う!」という思い込みに侵される病

そしてこの漫画の最大の問題点として、恋愛描写が異様に不自然。
サイコーが亜豆を好きだという設定までは頭で理解していても、そういうシチュエーションになった時に全然感情移入できない。というか亜豆なんでサイコ-好きなの?いやそれ以前に本当に好きなの?というか両思いしてる時ってこういう感じにはならないよね?
と、頭の中に「?」が飛びまくって集中できない。

それがカサヰケンイチ監督の演出だと、もう、なんとも言えず恥ずかしい中学生の恋愛に大化け。
私はアニメを見て初めて、「サイコーって亜豆のこと、こういう風に好きだったんだ・・・」と目から鱗が落ちるように思いました。


といっても、原作とアニメで特にストーリーもおおまかな台詞も違うわけではないんですが。

でもシュージンが「亜豆の隣の席、慣れた?」に続けて「好きな女の隣なんだから幸せなんだろ-」と一言挟んでくる所とか、サイコーと亜豆の授業中の筆談を「なんだよその至近距離遠距離恋愛~」とちゃかしてくるシュージンに「幸せなんだからいーじゃん」とスネるサイコーとか、その原作にない本当に微妙な演出で、もう印象が全然違う。
カサヰケンイチ監督の、少年像や恋心の描き方の恐ろしいほどの力量にひれ伏すばかりです。

原作は原作でもちろん面白いんですが、私にとってアニメの「バクマン。」はあまりに理想通りで完璧すぎるので、カサヰケンイチ監督には何としてでも、原作が終わるその時までを完璧にアニメ化して頂きたいと切に願っています。

アニメは作中の「超ヒーロー伝説」をアニメ化したり「ふたつの地球」を実際に漫画化したりと盛りだくさんなので、むしろこれを原作を補完した完全版だと銘打ってくれないかな!制作が延長されたら一話丸々「ラッコ11号」の回が必ずあるはず!と思うと夢は尽きません。

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